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新所長の更なる御活躍を冀う

里見日本文化学研究所客員研究員 木寺只一

金子宗德里見日本文化学研究所新所長の御就任を、心より御祝い申し上げます。

本年は大東亜戦争終結より七十年、同時に研究所創立より数えて九十年であります。その節目に、畏友金子新所長が御活躍の場を広げられたことは感慨一入であります。

今、邦国の政治・思想の潮流が大きく変わりつつあることは、小生の述べる迄も無いことですが、その様子を最も的確に捉え続けている雑誌こそ、本誌『国体文化』であろうと窃かに感じて居ます。

執筆の側に立てば、少ない字数で毎月毎号の時事を簡潔に論じるだけでも、決して簡単な業ではありません。しかも「学」の精神を重んずる本誌は、先人の衣鉢を継ぎ、後世の批判を待つ権威ある雑誌であります。それに耐えるだけの充実した内容を発信し続けることは、実に並み大抵のことではないはずです。ですが新所長の論文や講義録を拝読すれば、学たる素養を十二分に備えるはもちろんのこと、現今の知識人を自称する鼠輩があえて背を向け、頬被りせんとする諸問題について積極的に発言し、吾々読者が最も得たい簡明なる結論を導いて居られる。小生はその文体の痛快さに毎号喜ぶとともに、訓導者(オピニオンリーダー)としての新所長の充実ぶりを実感して居るのであります。

而して金子所長は、決して文筆の人たるのみならず、行動の人、熱情の人、そして謦咳に接した人ならば誰もが認める、温情と慈愛に満ちた好人物であります。これもまた、所長たるに欠かすことのできない要素でありましょう。

適任の新所長を戴いた里見日本文化学研究所、および日本国体学会の益々の発展のために、今後も倍旧の御努力をもって「国体学」の大成をめざされんことを、そして邦国の指針たらんことを冀い、激励の言葉を差上げる次第であります。

〔里見日本文化学研究所創設九十年記念号掲載分〕
(「国体文化」平成27年4月号〔通巻1091号〕)

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